ソコカラハジマルセカイ
・・・・すいません、意味不明なお話になっちゃいました(大汗)
一応、転生パロ(SSL設定はナッシング!!)おきちづ になります。
では色々と変でも良いよ!って方は、「読んでみる?」からドウゾ!!
▼読んでみる?▼
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それは通学中のふとした瞬間。
携帯の画面に表示された文字を見た瞬間にザワリと心が粟立つ。
【今日の運勢】を通学中の電車の中でチェックするのが私の日課にもなっていた。
『恋愛運最高!!運命の人に再会できちゃうかもvv』
まるで風が水面を撫でるように静かに波立ちが広がっていく。
唐突なほどに私の心を【孤独】と【虚無】が支配する。
世界から私一人が取り残されたような感覚。
心にポッカリと穴が空いて何かが足りないと訴えてる。
私は【一人】だったんだと、気づいてしまった。
そしてら、私の世界からは急激に色が失われて音が遮断される。
私の目に映る【日常】はモノクロに染まり、私の耳には何の音も届いてこない。
通学途中の電車の中は混雑とざわめきでひしめいているはずなのに、イヤホンからは好きなアーティストの楽曲が流れているはずなのに―――私には何も聞こえない。
私を囲む高い壁の閉塞感に身動きもできずに息苦しくなって。
呼吸の仕方さえも分からなくなってくる。
寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい。
アナタの居ない世界は寂しくて、早くアナタに会い―――――【アナタ】ってダレ?
私は誰に会いたいの?
私が待っているのは、探しているのは―――ダレ?
『―――ちゃんと待ってるんだよ?必ず千鶴を迎えに行くから』
早く、早く、早く、早く、早く。
―――さんに会いたい。
どこ?どこに居るの?
『だから、寂しくて泣いたりしないんだよ?・・・心配しなくても僕の心は永遠に君のモノなんだから、さ』
いつ、私たちは出会えるの?
本当に出会えるの?
『私の心も―――さんのモノです。だから、私だって―――さんを迎えに行きます』
誰を求めているのかも分からなクセに、視線だけは【その誰か】を探してしまう。
だけど私の周りは高い壁で隔たれていて、どんなに見渡しても壁しかない。
色褪せたままの世界で私は一人ぼっち。
「っ・・・!!」
私を囲んでいた壁が一斉に一定の方向へと流れていき、その波に私の身体が呑み込まれて沈んでいく。
身体には圧迫されたような衝撃がとどめなく走り、私の視界はいつもより低いものになっていた。
人の海底で座り込んでしまった私の目には、たくさんの足元が視界に映り込んでくる。
背後ではプシューと電車の扉が閉まる音がしているみたいだった。
立ち上がることもできずに呆然と膝に滲んでいる赤い液体を眺めている。
「・・・ねぇ君、大丈夫?」
音の無くなった私の世界に響く男の人の声。
その低くてどこか心地好い声が私の体内を満たしていくのと同時に【現実】が私の身体に戻ってくる。
世界にはちゃんと色があって、通勤・通学時間帯のいつもの騒がしい音もしている。
ついさっきまで世界を遠くに感じて、孤独感に苛まれていたのが嘘のようだった。
トクン、トクンと微かに胸を鳴らしながらも身体は動いてくれなくて、なんとか顔だけをあげて男の人の姿を確認する。
腰を屈めて私へと手を差し伸べてくれている男子高生。
鮮やかなほどの翡翠色の瞳に吸い込まれそうになってしまう。
「・・・あ」
その男子高生は、私が通う女子校の隣駅にある男子校の制服を身に纏っていた。
ネクタイを緩めていて、ダボっとした大き目のカーディガンを羽織っている。
「ねぇ、早く立ち上がった方がいいんじゃない?こんな所で座り込んでたら危ないよ?」
「え?」
「・・・・他の意味でもキケンだと思うしね」
「他?キケン?」
差し出された手を取ることもなく呆けた様子で見上げ続ける私には、その言葉の意味までは頭の中には入ってこなくて、ただ言葉をなぞるだけで。
「はぁ・・・・ほら、呆けてないでさっさと立つ!スカートが捲れて太ももが見えちゃってるよ」
カレは少しだけ視線を周りに這わせた後、苛々した様子で私の手を掴んで立ち上がらせてくれた。
力強い手に引っ張れて立ち上がることは出来たけど、そのヒトから視線を外すことは出来ないままだ。
「君って危なっかしい子だよね――――」
苦笑気味の笑みを浮かべながらもハッキリとした断定口調でそう言う彼が誰かと重なる。
『千鶴って危なっかしいよね――――』
ドクンドクンと心臓が段々と高鳴っていき、身体が熱を持って震えるのを感じる。
「だからかな?僕が君から目を離せなかったのって・・・・」
『だから、僕は千鶴から目が離せないんだよね』
目の前のカレと誰かの声が、表情が重なって、その言葉に私は大きく目を見開いた。
目の前のカレの姿が突如として歪み始める。
ジワリとした熱さを瞳に感じたかと思うと、頬を暖かな滴が伝った。
【最後】の瞬間に、私の頬に触れながら弱々しい頬笑みを浮かべて囁いた言葉が脳裏を過ぎったから。
「そ・・・・じ、さん」
涙声に混じった微かな音が私の口から漏れ出る。
彼のシャツの裾をギュッと握った私は、涙で潤みつつも力を籠めた瞳を目の前の彼へと向けた。
「見つけた―――我慢できなくて迎えに来ちゃいました」
「は・・・?」
「・・・待ってるだけなんて私は嫌です」
カレは驚いたように私を凝視していて、でも驚いているのは私も同じで。
私の唇からスラスラと漏れ出る言葉に自分自身が一番ビックリしてるんだから。
私はカレを知っているの?
探していたのは、求めていたのは、カレなの?
「ふぅーん。それってナンパ?大人しそうに見えて大胆なんだね、君」
でもすぐにカレは口端を吊り上げてニヤリと笑みを刻むと、悪戯っぽい視線を私へと向けた。
「っっ・・・・」
ビクリと私の身体が反応して、『マズイ、これは何かを企んでる表情だ』と、本能的に悟ってしまう。
カレの『ナンパ』という言葉も否定できないままに、身体も思考も固まってしまった。
「ねぇ、もしかして【コレ】が関係あったりするわけ?」
「ソ、ソレ!!」
カレが私に向けているのは桜色の携帯電話の画面で、見覚えのあるものだった。
思わず声をあげた私に、カレはますますと笑みを深くする。
これは心底楽しんでいる表情だ、とまたもや悟ってしまうのはなぜ?
「・・・・『恋愛運最高!!運命の人に再会できちゃうかもvv』、ねぇ~~。女の子って占い好きだよね」
「わ、私のケイタイ・・・・」
「うん、さっき転んだ時に落としたよ」
「か、返してくださいっ!!」
「酷いなぁ。僕は親切に拾ってあげただけだよ?」
「そ、そうだ!!・・・・あ、ありがとうございました!!」
カレがケイタイを拾ってくれて、私を助け起こしてくれたのも事実に今さらながらに気づく。
慌てて勢いよく頭を下げてお礼を言ってから顔をあげると、カレはキョトンとした表情をしていた。
「あ、あの?」
何も言わないカレに首を傾げて恐る恐ると見上げてしまう。
しばらくの間、お互いの視線が交差し、沈黙が漂う。
その沈黙を破ったのは沖田さんの笑い声だった。
「ぷっ・・・あははははは。君って【変わってる】って言われない?」
「え?私が、ですか?」
「うん。君、面白いよ」
「お、面白い?」
【面白い】なんて言われたことがなかった私は、パチリと瞬きを繰り返してしまう。
私への評価は大抵が【真面目でツマラナイ】だったから。
「うん、面白いよ。素直かと思ったら強情だし・・・それに大人しい娘かと思ったら僕をナンパするし、ね」
目を細めて意味ありげな笑みを浮かべるカレにドクンと胸が早鐘のように脈打つ。
「ち、違いますっっ!!な、ナンパなんて・・・・し、してないです!!」
心臓の上のシャツをギュッと握ることで何とか高鳴る鼓動を誤魔化しながら、否定の言葉を口にした。
「あれ、違うの?この【運命の人】って僕じゃないの?」
「ちが・・・・・」
からかうように告げるその言葉を否定しようと口を開きかけたけれど、『違わない』ことに気づいて私は言葉を止めてしまう。
「―――僕の【運命の人】は君な気がする」
「え?」
ふいに告げられた言葉に私の瞳が大きく見開き、飄々とした笑みを浮かべていたはずのカレの真面目な視線が私を貫く。
「でも・・・・僕が迎えに行きたかったのになぁ」
ポツリと呟いたカレは子供のように捻くれた表情をしていて、それが何だか可愛く感じてしまう。
「ふふふ・・・・」
「・・・・なに笑ってるわけ?」
「なんか可愛いなぁって・・・・・あっ!!」
「へぇ。僕が『可愛い』ねぇ・・・・これからタップリとまた教えてあげないとね?」
「な、なにを・・・?」
もしかして、また怪しい方向に行っちゃてる?
な、なんか目が据わってるんですけど!!??
「分かってるクセに。ねぇ―――千鶴?」
「っっ!!?」
耳元で囁かれた私の名前と吐息の熱に、頬が急激に熱を持っていく。
『どうして、私の名前を!?』って言いたいのに、言葉にはならずに空気になるのみで。
「あ、ちなみに僕は―――沖田総司だよ。これからよろしくね、千鶴ちゃんv」
「ーーーっっ??」
「ほら、さっきみたく『総司さん』って呼んでよ。―――僕たち【恋人】になるんだから♪♪」
「こ??!!」
「なに、【恋人】じゃ不満?じゃぁ【夫婦】にでもなる?・・って、ソレいいかも。【高校生結婚】も結構ソソルよねv」
「ちょ、ちょっと待ってください!!さっきから何言ってるんですか!?」
「え・・・そういえば?」
なんか勝手に話を進めてる沖田さんに私の心臓があらゆる意味でバクバクいっているのに対して、なんでもないことのようにアッサリと告げた沖田さんはすっごくイイ笑顔を浮かべ続けている。
「んーー僕もよく分かんないけど、君のこと気に入っちゃったんだよねぇ。世間で言うところの【一目惚れ】なのかな?・・・ってわけで、今この時から僕たちは【恋人】だからね♪」
呆然と沖田さんを見つめていたらフワリとした暖かさに包まれていた―――。
「え、えぇえええええ???」
―――ココカラ再び二人の世界は始まっていく。
<END>
★☆後書き☆★
はぇ?・・・・なんだコレ?
何が書きたかったんだ、私は?
いや、記憶があるようなないような二人の巡り合いを書きたかったんすケドね☆
・・・・ホント、すんません(大汗)
でもでも【高校生夫婦】・・・マジで萌えるvv(またいつもの思いつきだったんだけどね)
このシチュエーションで書いちゃおうかなぁ。。。。
戯言はさておき、
ここまでお読みいただき有難うございました!!