飛翔の刻~後編~(郁人x奏)
さてと、次はおきちづ、おきちづ♪♪
なんか、今まで忙しくてなかなか打てなかった分の反動が来ているようです。
妄想が脳内を渦巻いていて仕方がないです。
何とか打つ時間を確保したいなぁ。。。
さて、今回の後半ですが、エロシーンはございません。
軽くチューがあるくらいです。
んで、この後半だけでも読める感じになっています。
ほんで、後半は郁人視点になってます。(冒頭のみ奏)
それでもイイよ!という方は、「読んでみる?」から本文へドウゾ。
▼読んでみる?▼
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郁人のしたいように――こうして繋がれていることが、籠の中の鳥になることが――郁人に対して私が出来るただ一つの贖罪だと思っていた。
でもそれは違ったのだと、今更にして気づく。
私は逃げていただけなんだ、【贖罪】なんて、私が逃げるための口実でしかない。
そして――郁人を私に繋ぎとめるための最後の方法だと、無意識に感じとっていたのだと思う。
お互いの存在を必要としているのに、想いは同じだったというのに、私たちはすれ違ってしまった――私を失いたくないと思ってくれた郁人と、郁人を失いたくなかった私。
理不尽な行為に恐怖を感じもしたけれど、それでも大人しく彼の為すがままだったのは――私が郁人という鳥籠に捉われることで、郁人もまた私という鳥籠に捕らわれてくれるから。
彼が私から離れるのは学園のある時間だけ。
つまりは学園以外の彼の時間はすべて私のもの、ということ。
今の私たちに未来へ繋がる時間は無い。
あの夜から私たちの時間は止まったままで、私が好きだった表情を今の郁人が浮かべることはない。
今、私が見ることが出来るのは仄暗く官能の微笑みだけ。
――でも、私は気づいた。
郁人が密かに持っていたもの見つけた時、彼の本質は変わっていないのだと。
そして、郁人の幸せな笑顔を見たいと思う自分に。
照れを隠すためのムッとした顔、呆れながらも『仕方ねぇな』って微笑む顔――私の好きだった郁人の表情。
本当に郁人に償いたいと思うのなら、私がすることは一つ。
私と彼の時間を再び動かすこと。
私はもう逃げたりしないよ、郁人――。
【飛翔の刻~後編~】
こんなことが何時までも続くなんて思ってはいない。
それでも姉貴を近くに感じられるのなら、もうどんなカタチだって構わないと思ったんだ。
【心】が手にはいらないなら――と。
あの夜から完全にオレは壊れてしまったんだろう。
もう誰にも姉貴に触れさせたくない、姉貴はオレだけのもだと、この欲望を止めることが自分でもできなくなって、今までコントロールしてきたものがあっけなく崩れてしまった。
姉貴を閉じ込めて、オレしか映らないようにして、黒い悦楽に二人して浸ることを覚えてしまった。
何も考えることもなく――ただ姉貴とオレの二人だけの鳥籠。
でも、時おりオレに去来する苦しみ。
姉貴の哀しみに満ちた瞳、親父や母さんに偽りの笑顔を向ける瞬間。
そして、親父や母さんの『郁人に任せれば安心ね』という信頼しきった言葉を聞くたびに、ハッとしてオレはオレに戻る。
姉貴を閉じ込めてから最初に親父と母さんが帰宅した後からは、毎日のように『今日こそ姉貴を解放しよう』と思うのにそれが出来ずにいる。
姉貴の顔を見てしまうと、やっぱり手放したくないとオレはオレの闇に呑み込まれてしまう。
学園に行っている時間の多少はオレが正気でいられる間に誰かにオレから姉貴を助け出してもらおうと口を開きかけるけど、『このまま姉貴を失っても良いのか?』『あの肌を、温もりを忘れることが出来るのか?』という声がして、すぐに黒い感情のオレに支配されてどうすることもできなくなる。
さっきだってそうだ。
今日一日は【弟】でいようと決めていたのに、姉貴の怯えたような姿をみていたら呆気なく黒いオレが表に出てしまったんだ。
どうしたらオレは―――
「郁、人・・・・」
ハッとして顔を上げると、着替えを済ませた姉貴の姿があった。
襟元の紐をリボンに結んだ半分透けている桜色のシャツ、その下には胸元が蝶が象られたキャミソール、ひざ丈のシフォンスカートを身に纏っている。
姉貴が持ってる服の中でオレの一番のお気に入りのもので、まるで春の妖精のように姉貴の愛らしさを際立たせる服だ。
「あぁ、やっと来たか。ほら、とっととメシ食っちまえよ。もうすぐ親父たちが帰ってきちまうぞ」
【弟】の仮面を瞬時につけると、呆れたような表情をつくりながら壁にかかった時計を視線で指し示した。
「う、う・・・ん」
若干、引き攣ったような姉貴の表情にオレの中のドス黒いモノが顔を出してしまう。
オレの中でパチッと何かのスイッチが切り換わるかのような感覚。
今日だけは、あの日の前の【弟のオレ】でいようと決めていたはずなのに、早くも2度目の感覚が身の内を駆け抜け、自分の意思の弱さに辟易してしまう。
それなのに、自分の思いとは反対に唇を薄く吊り上げて酷薄な微笑を浮かべ始めていく。
「どうかしたのか姉貴?んな所に突っ立ってないで座れば?」
使われていなかった姉貴の席を顎で指してから、再び姉貴へと視線を戻す。
目を細めてネットリとした熱を籠めた瞳で姉貴の姿を捉え、三日月を描いている唇をチロリと舐めてみせれば、困惑した姉貴の頬が朱に染まる。
一瞬目線を逸らしたものの胸元に置いた手をギュッと握った姉貴が何かに挑むかのような強い眼差しをオレへと向けてきた。
「わ、分かってるよ!!郁人に言われなくったて座るつもりだったもん!!」
ドスドスと足音を立てながら食卓へと向った姉貴は勢いに任せたかのように椅子に座り、パンと顔の前で手を合わせた。
「いただきますッ!」
姉貴の勢いに押されたのかは分からないけど、不思議なことにスーッとオレの中の黒くてモヤモヤとしたものも霧散していく。
その光景が昔のオレたちの関係に戻ったかのように、錯覚したからかもしれない。
キッチンで姉貴と自分のカフォレを入れながらコッソリと姉貴の様子を伺ってもオレへの怯えや警戒が無いように見えた。
ついさっきまではあったはずの緊張が無くなっている。
なんでだ?
いや、何かに緊張はしているようだったけど、憑きものがとれたようなスッキリとした表情をしているんだ。
あぁ、もしかして――やっと、親父たちに告げる気になったんだろうか。
こんな莫迦げた鳥籠(独占欲)の扉が開かれるってことか。
どんな形だったとしてもやっと手に入れた姉貴を失いたくなくて我ながら最低だと思う言葉を姉貴に吹き込むことで鳥籠の扉に鍵をかけた。
鍵をかけたのは最初に親父たちが帰宅する前夜で、姉貴を閉じ込めること、独占することで頭がいっぱいでほんの一瞬でさえ正気に戻れなかった時だ。
『【家族】をぶち壊したければ――本当のコト、言ってもイイんだぜ?』
姉貴の身体を弄りながら熱の交じった吐息声で耳元に囁いた瞬間、姉貴の快感に濡れた表情が恐怖と驚愕のものへと変わったのを覚えている。
姉貴の幸せを願っていたはずなのに、今のオレは姉貴を支配して、怖がらせて、哀しませることしかできない。
もう自分では解放してあげることもできないから、姉貴が自分でこの鳥籠から逃れてくれることを祈るだけだ。
この想いを知られた瞬間、【弟】という立場でさえ姉貴の傍に居ることが出来ないと知ったときからオレは壊れてしまったんだ、きっと――だからゴメン、姉貴。
姉貴の身体の心地良さを知ってしまったオレには、アンタを逃がしてやれることは出来ない。
アンタの笑顔を、アンタの幸せを、こんなにも望んでいるのに、オレにはアンタを笑顔に、幸せにしてやることが出来ないんだ。
――だから、それで良いんだ、姉貴。
自分の力でオレの鳥籠から飛び立ってくれ。
そう祈ることだけが、今のオレがアンタに唯一出来ることだから。
手元に落としていた視線をあげれば、スッキリした表情で美味しそうにオレの作った昼食を口にする姉貴の姿が目に入る。
ふと昔のような穏やかな気持ちが生まれて、それに気づいたオレは驚きに包まれていた。
(今だけなら、オレは【オレ】でいられるかもしれない――?)
こんな感覚は久しぶりのような気がする。
久しぶりの感覚に戸惑いながらも両手に持ったマグカップを姉貴の前へと置く。
「ほら、アンタの分」
「あ、ありがと・・・ミルクたっぷりで美味しそうvv」
プレートから顔を上げて礼を言う姉貴の口端にはオレ手製の林檎ジャムがくっついていた。
「はぁー、アンタは子供かよ。口端にジャムついてんぞ」
「え、うそ!・・・・と、とれた!?」
「取れてねーよ。逆だっつーの」
親切に言ってやってるつーのに、それでも姉貴はお門違いな場所ばかりを拭っている。
「だーかーら、ココだっつってんだろーがっっ!!」
あまりな姉貴の様子に見ていてもどかしさを感じてガタリと椅子から腰を上げると、食卓越しに姉貴の口元の林檎ジャムを親指で拭ってやった。
「と、取れた?」
「『取れた?』じゃねーつーの。オレの特製ジャムを無駄にすんじゃねーよ」
「あ・・・」
眉根を寄せながら親指についたジャムを舐めたとった瞬間、姉貴の間抜けた声があがった。
「・・・んだよ」
「あ、ううん。な、なんでもない。・・・・このカフェオレ美味しいね!!」
そう言ってカフェオレを啜る姉貴の頬が微かに赤くなっていた。
「あ・・・。べ、別にこれぐらい・・・な、何でもねーだろうが。アンタが照れるからオレまで照れるじゃねーかよ」
その意味に気づいた途端にオレまで顔が熱くなってくる。
な、なんでこんな何でもないようなことで照れるんだ!?
ついさっきだって、もっとスゴイことしてたはずなのに・・・・なんで、なんでだ?
「て、照れてなんかないもん!!そ、そうカフェオレ飲んだから温まっただけだし!!」
「はぁ?アンタ馬鹿じゃねーの!?アイスカフェオレで温まるわけねーだろーが」
「あ。え、えーと、じゃ、じゃぁ・・・・」
「『じゃぁ』ってなんだよ!」
更に言い訳を探してる姉貴に呆れたようにオレがツッコミを入れる。
――あれ、なんか自然じゃね?
前回までも表面上は【姉弟】してたけど・・・今回は自然に昔の関係に戻れている気がする。
オレも、姉貴も。
もしかすっと―――
「「ただいまぁ~~」」
思考に陥りそうになっていたところに、ガチャリと玄関の扉を開ける音がした後に騒々しいほどの帰宅を告げる両親の声が上がる。
その声に現実へとオレの意識が引き戻された頃、今度はカチャリとリビングの扉が開け放たれた。
「お母さん、お父さん、お帰りなさい!!」
久しぶりの親たちの姿に、姉貴は笑顔を浮かべながら駆け寄って行く。
「奏、ただいま~~元気にしてた?」
「うん、元気だよ!!郁人が居てくれるから助かってる」
母さんと姉貴の久しぶりの親子の会話に自然と耳が傾いてしまう。
さっきは一瞬勘違いしてしまいそうになったけど、オレが姉貴にしている事実が消えるわけではないのだから。
姉貴は母さんにオレから受けている仕打ちを告げるつもりなんだろう。
(あれ・・・?)
内心では覚悟を決めているとはいえ、気になって姉貴を見ていたら気づいた。
姉貴がさっきから胸元をずっと握っていることに。
よく見れば襟元に隠れてはいるけれどキラリとした鎖が見える。
な・・・んだ?
オレはアクセサリーなんて渡していないし、そもそもオレの部屋に閉じ込めてる姉貴がアクセサリーを持ってるわけがないのに。
「――と、郁人!!」
「へ?」
ハッとして顔を声のした方へと向ければ、訝し気に眉間を顰めている親父の顔があった。
「郁人、さっきから呼んでるのにどうしたんだ?」
「あ、悪い。なんだよ親父」
「久しぶりの親に対して『おかえり』のひとつもないのか?・・・まぁいい。で、留守にしてる間なにも問題はなかったか?」
「問題・・・・」
問題ならありまくる。
主にオレに。
姉貴の再度の引き籠りなんて問題は実際には無くて、実はオレが姉貴を家に裸で監禁して、姉貴の身体を好きにしてるって言ったらどうなるんだろうな。
・・・なんて、考えるまでも無いよな。
オレと姉貴は引き離されるに決まっていて、二度と会えないようにされるんだろう。
家庭崩壊もいいところだよな。
(なぁ、姉貴。ホントはさ、姉貴じゃなくてオレが――【家族】をぶち壊しちまうんだよ)
オレが姉貴を【女】としか見れなくなったから。
アンタを独占したい気持ちにセーブをかけられなくなったから。
「ん――?なんかあったのか郁人・・・」
「あ、あのね、お父さん、聞いて欲しいことがあるの!!」
親父が何か言いかけようとしたのを姉貴が遮るように大声をあげる。
あぁ、とうとう鳥籠が開かれる。
「どうしたの、奏?」
「どうしたんだ急に?」
親父と母さんの視線が姉貴へと向けられる。
オレといえば、死刑宣告を受ける前だというのに不思議と落ち着いた心持だった。
もっと苦しくて失いたくなくて足掻くかと思っていたのに、”あの時”は――。
だから気づけたのかもしれない。
姉貴がまた胸元をギューっと握っていることに。
「わ、わたし・・・・」
「うん、どうしたんだい?」
言いにくそうにしている視線を彷徨わせる姉貴に対して、親父が穏やかな口調で姉貴が言いやすいように促した。
「じ、実は・・・わ、私―――」
あぁ、これで終わる。
オレはすべてを、姉貴を失うんだ。
それでもアンタが幸せになってくれるなら、オレは――
「郁人のことが好きなの!!」
は――?
今、姉貴は何て言った?
「え、えーと、奏?それは弟して・・・・」
「違うの!!弟じゃなくて・・・あの、お、男の人として」
姉貴が男としてオレを好き――?
そんなわけ・・・・
「奏、本気なの?」
「うん、本気だよ」
「うそ、だ。好きなのはオレの方だろ!!アンタは・・・」
「ううん、私も郁人が好きだよ」
穏やかなほどの姉貴の微笑みがオレへと向けられ、姉貴の黒曜石のような瞳が真っ直ぐにオレを映す。
その真剣な眼差しで姉貴の言葉が真実なんだと伝わってくる。
だいたい姉貴は嘘とか苦手ですぐに表情に出るんだ。
「ば、ばっかじゃねーの!!アンタ!!なんで・・・なんでなんだよ?オレはアンタに・・・」
胸に込み上げてくるものがあって、不覚にも目頭が熱くなるのを感じる。
「郁人、聞いて!私は――」
「はい、ストッーープ!!」
興奮して言い合いを始めそうになったオレと姉貴の間に母さんが割り込んで一喝する声がリビングに響く。
その声にオレと姉貴が同時に母さんへと顔を向けると、母さんと親父はふと表情を緩めて微笑んだ。
「二人でよく話し合って、私たちに言いたいことをまとめなさい。その後で話は聞くから――郁人もそれでいいわね?」
「・・・・あぁ」
「郁人、奏。私たちは安心しているんだよ?」
「え?安心って・・・親父?」
「何があったかまでは分からないが、思ったより解決が早くて安心しているんだ――私たちは自分の子供たちを信じているんだよ」
「そうよ、答えがでるまでもう少しみたいじゃない。――てなわけで、私たちは久しぶりに日本でのデートでも楽しんでくるから、ちゃんと話し合いなさい」そう言うと、母さんと父さんはヒラヒラと手を振りながら身体を翻して玄関へと足を向けた。
暫くして玄関の扉が閉まる音がリビングまで聞こえてくる。
暫くの間、シーンとした静けさがリビングへと漂う。
先に口を開いたのはオレだった。
「さっきのアレ――どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だよ。お、男の人として郁人が好きなの」
「だからそれが分かんねーんだよ。オレはアンタに酷いことたくさんして・・・」
「うん、おあいこだね」
「は?あいこ?オレと姉貴が?」
「そうだよ。最初に私が郁人を傷つけて・・・それで私は向き合うことから逃げた。この鳥籠は私たち二人の過ち」
「んだよ、それ!?アンタ本当に馬鹿じゃねーの!?んな簡単にオレのこと許すなよ!!」
ワケが分からなくて頭がグルグルして自然と声が大きいものになってしまう。
自分のした仕打ちを考えれば、こんな風に簡単に許されていいわけがない。
それでも、オレは姉貴の傍に居れるのか?これからも?
「許すもなにもないんだよ?なんで分からないの!?私に間違いを教えてくれたのは、勇気をくれたのは郁人なのに!!」
そう叫びながら姉貴はさっきと同じように胸元をギュと握りしめていた。
そして、スルリと服の下にあったソレを外へと出した。
「それ・・・・なんで?」
オレの目に映っているそれはペンダント型の時計だった。
前に、姉貴がジッとその時計を手に取っているのを見かけて思わずコッソリと買ってしまったものだ。
姉貴の喜ぶ表情を思い浮かべながら――けど、実際には閉じ込めている姉貴に渡すことも出来ずに宝箱に仕舞い込んだんだ。
「偶然、見つけたの。でもコレのおかでで私は気づけた。私が本当に望むもの」
「姉貴が本当に望むもの?」
「私は、郁人との未来へ続く時間が欲しい。郁人に心から幸せだと感じて欲しいの!!ね、郁人は?郁人は何を望むの?」
「オレが本当に望むもの・・・姉貴が笑っていて、幸せになって欲しい――オレが姉貴を幸せにしたい!!」
姉貴の必死な問い掛けに心の奥底に沈みこんでいた【願い】が留めなく湧きあがり、言葉となって口から溢れ落ちる。
ドクンドクンと胸の音がいやに大きく聞こえる。
「うん――私を幸せにできるのは郁人だけなんだよ。一緒に鳥籠から飛び出して、止まってしまった私たちの時間を再び動かそう?」
姉貴の唇がそっとオレの唇へと触れた。
もっと深いキスを今まで何度もしていたけれど、純粋な心の籠ったキスは初めてだった。
オレと姉貴の唇が離れて、視線が交じり合う。
「――姉貴、愛してる」
愛しいという想いで胸がいっぱいになって言葉が震えてしまったような気がする。
「私も、郁人を愛してるよ」
そう言った姉貴の声も震えていて、でもオレの目に映る姉貴は頬に涙を伝わせながらも嬉しそうな微笑みを浮かべていた。
今度はオレから顔を近づけて頬の雫を吸うと、そのまま唇へと辿って重ね合わせた。
心の通じたキスを何度も何度も繰り返す。
想いの深さに比例して口づけも深くなっていった。
「絶対に幸せにするから――一緒に大空へと飛び立とう」
<END>
★♪後書き♪★
やぁーっと後半打ち終わったぁあああ。
な、長くなっちまったよ(汗)
なんつーか、ご都合的展開になってごめんなさい(いつものk・・・大汗)
あぁ、でも郁人x奏には幸せになって欲しいvv
今度は普通にらびゅらびゅvな話が打ちたいなぁ。
HAPPYエンド後とかGoldエンドに辿り着くまでの間とかね。
Goldエンド後もいいなぁ。。。
とにかく、郁人x奏が幸せなら何でも良いよvv
ではでは、ここまでお読みいただき有難うございました!!